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column旅のおもいで

第4回買付け旅行記・番外編-ドイツ結婚式事情-


 Germany 2006.9.7〜9.10

ドイツ・ベルリンへ

9.7(Thu)

皆様のおかげで今回も仕入の旅へと出かけることができました。出発前にはメールやお電話などで励ましをいただきまして本当にありがとうございます。

実は今回の旅は、ドイツの友人の結婚式に参加するという目的もありました。長い時間をかけてヨーロッパまで行くのならば、一箇所ででも買付けをしてこよう・・・ということで資金をかき集めフィンランドに立ち寄ることにして、少々番外編のおもむきのある旅となったのでした。

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フィンエアーが今年の6月から名古屋−ヘルシンキ間に就航となり、私も早速利用しました。(ついに念願の直行便、でしたので喜びのあまりマイレージクラブにまで入会してしまいました)名古屋からヘルシンキまではたったの9時間半で到着です。いつもは経由地で一泊したりと、とんでもない時間をかけて旅しているので、この9時間半はあまりにも「あっ」という間、拍子抜けするくらいでした。

さらにそのあとヘルシンキからベルリンへと乗り継ぎ、約2時間のフライトでベルリン・テーゲル空港に到着したのでした。

空港には友人の両親と、彼らの3歳になるお孫さん(友人の甥っ子です)が迎えに来てくれ、そこからハレという、作曲家のヘンデルで有名な街へと向かいました。
結婚式前にはパーティーが続くらしく、ご両親は少々お疲れ気味。前日も地元の公民館で、100人ほどの人が集まってお祝いをしたそうです

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ドイツ名物(?)アウトバーン走行中の車のスピードメーター。
約180キロ出ています。喜ぶとぶっちぎり走行してくれます。車線変更はスリル満点。












そしてこの夜には、新郎新婦の二人が、それぞれ同性の友人たちと独身最後の夜を楽しむ「ガールズナイト」と「ボーイズナイト」が企画されていました。
私も「ガールズナイト」の一次会会場まで送り届けてもらい、到着早々合流させてもらいました。
参加者は女の子ばかり、11人いました。この夜のために、古い友人たちもフランクフルトなどの遠方から駆けつけたそうです。

「ガールズナイト」とは・・・これがスタンダードなものなのだったのかは疑問ですが・・・主役の新婦の格好からレポートさせていただきましょう。彼女は「私は9月9日(結婚式の日)から自由を奪われます」と大きくプリントされた黄色いTシャツを着せられ、頭にはティアラ、足首には新郎の名前が彫り付けられた重たい丸太をくくりつけられていました。丸太はこれからの人生の足かせを意味するそうです。ひどいですねぇ。歩くたびに「ゴトン、ゴトン」と異様な音を発していました。結婚するということは、もちろんお祝い事で幸せなことではあるけれど、あわせてお気楽な独身時代に別れを告げるお先真っ暗なイメージもつきまとうみたいです。

実は友人はおなかに赤ちゃんがいるので、1次会は大人しく終わり2次会へと移動しました。

2次会はアイリッシュ・パブという、イギリススタイルのバーで行われました。ここではシャンパンで乾杯しました。このあたりからお互いリラックスして過ごすことができ、彼女たちから「天皇家の男子誕生をどう思うか(万歳三唱する日本人の写真がちょうどこの日のドイツの朝刊で一面トップを飾っていたのです)」やら「日本人の宗教観は?」やら「精神病院を住宅街に建てることをどう思うか?」(一人精神科の看護婦さんがいたので)やらの難質問攻めにあいました・・・さすがといいましょうか。お酒を飲みながらも真面目な議論をする、ドイツ人ってすごい・・・と思いました。


ここ5年くらいのブームということでしたが、新郎新婦がトイレブラシやら豚の貯金箱やらのガラクタを道行く人々に売って歩き、どちらがたくさん稼いだか競うゲームというのも行われました。友人も例の格好でバーやレストランやクラブに入っては、目のあったおじさんたちに売りまくっていました。私たちはそれを取り囲んでおじさんたちにプレッシャーをかける役・・・みんな快く小銭を出してくれていました。
(ちなみに結果は残念ながら新郎の勝利でした。)

宴もたけなわな頃、それでは新郎の友人宅で行われている「ボーイズナイト」に合流しようということになり、みんなで歩いて移動しました。
なんと「ボーイズナイト」では、お約束(らしい)の出張ストリッパーによるショーも行われていたそう。「見たいような見たくないような・・・」というみんなの乙女心(?)で少し遅めの合流となりました。

到着すると男性たちが庭で楽しそうに盛り上がっていました。ドイツ人はみんなすごく大きくてちょっとびびります。挨拶すると目の高さが胸くらいで、向こうは「小さいねぇ」、こちらは「大きいねぇ」と笑いあいでした。

この夜は2時過ぎまでパーティーが続き、疲れながらも楽しい夜でした。
新郎新婦を送り出した後、私たちはそこで宿泊となり、寝袋を借りて翌日の昼近くまでぐっすりと眠り続けたのでした。
私っていつからこんなにたくましくなったのかしら?親が悲しみますねぇ・・・。

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9.8(Fri)


翌朝は友人が迎えに来てくれ、彼女と彼がすでに一緒に住んでいるアパートでの、ドイツ式朝食から始まりました。まず車でスーパーによって、ハム、チーズや卵、ジュースなどを買い込みます。(ドイツのスーパーは、フィンランドに比べて値段がかなり安かったです・・・。同じ通貨だから特に実感できました。チーズならドイツが0.9ユーロ、フィンランドは1.7ユーロ・・・といった具合です。)

パンは隣接の、いいにおいの漂うかわいいベーカリーで購入していました。

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買出しのあとは友人の家にお邪魔し、わくわくしながらお宅拝見。去年の秋から住み始めたという、きれいなお部屋でした。間取りは3DKで、ダイニングキッチン、リビングルーム、パソコンが2台並んだ仕事部屋、ベッドルームという具合。3DKとは言っても一部屋が10畳づつくらいあるのでゆとりのある印象をうけました。他にかわいい黒猫が一匹いました。

朝食は友人カップルとドレスデンから来たもう一組のカップル、フランクフルトからきた女の子、それに私の6人でテーブルを囲んでいただきました。
パンかごが回ってきて好きなパンを選び、大皿に盛られたたくさんの種類のハムとチーズをパンに載せて食べるスタイルです。コーヒーに紅茶、カプチーノ、ゆで卵、果物など、何気ないけれど楽しい朝食でした。
そういえばゆで卵はティファールのケトルに投入して、ゆでてくれたのにはおどろきでした。

なんだかんだとお話しながらゆっくりたっぷりの朝ごはんが終わり、友人の実家へと車で移動しました。
彼女の実家は小さな村にあります。以前私が遊びに行ったとき「村に初の日本人がやって来た」と新聞に載ったほどのかなりのディープなエリアなのです。友人、ヤーナが家を出たので今はご両親だけで大きな家に住んでいます。
結婚式のときは本人たちに内緒でいろいろと準備されるそうで、小学校の校長先生でもある、優しい友人のお母さんも大張り切りでした。私もライスシャワー用のお米の袋詰めを作ったり、家の玄関をデコレーションしたり、友人が出かけているすきにお母さんのお手伝いをしてこそこそ働きました。

友人が式場の準備を終えて帰ってきて、新郎もやってきて、この夜はみんなでお庭でバーベキューをしました。お肉とソーセージはグリルされ、テーブルにはサラダとパンが数種類ありました。丸い木のカッティングボードが、取り皿代わりに使われていたの楽しかったです。

翌朝ヘアメークの予約が6時に入っているという友人を早く寝かせるために、この日は早めの就寝となりました。
ちなみに新郎は式の前日の夜は新婦と一緒に過ごせない、というしきたりなので彼は一人アパートに帰っていきました。


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9.9(Fri)


ついに式当日です。この日は長い一日となりました。
朝5時過ぎに友人がヘアメークに出かけ、私たちはまたこそこそ準備にとりかかりました。ドイツの結婚式はすべて手作りなので人手がすごく要るのでした。でも新婦の実家に泊めてもらうんだからお手伝いできることはさせてもらおうと、色々やらせてもらいました。

門のデコレーション、プレゼントやカードの搬入など、いろいろなことをみんなで済ませ、あわただしく朝ごはんをいただき、花嫁姿のヤーナが帰って来る前に急いで自分の身支度に取り掛かりました。

門のデコレーション


新郎新婦は、当日まで何を着るかを教えないのがルールなのだそう。特に花嫁は友人にも教えないそうです。
みんなが楽しみにしていた衣装、花嫁は白のクラシックなドレス、花婿はベージュのタキシードという姿でした。ついに結婚式の日を迎え、感激して涙ぐむ二人にこちらもグッときてしまいました。(そういえば花嫁は「ベージュだけは着てほしくなかった」とあとで意地悪を言っていました・・。それを聞いて花婿は「僕は白に違いないと思ってたけどね」とにんまりです)

近所の人も見守るなか、運転手つきの車に乗って出発する二人を送り出した後、会場のお城へと私たちも車を飛ばし向かいました。

式は約1000年前に建てられたノイエンブルグ城という古いお城で行われました。司会の女性がドイツ語で何を言っているのかはまったくわからなかったけれど(情けない・・・)、いつも明るいヤーナが肩を震わせて泣いている姿を後ろから見て、こちらももらい泣きしてしまいました。

式場から出てくる二人をライス、花びら、小銭のシャワーで迎えた後は、シャンパンで乾杯。日本の結婚式でも良く見かけるライスシャワーですが、ライスには「食べ物に困りませんように」、花びらには「美しくいられますように」、小銭には「お金に困りませんように」という願いが込められているそうです。
その後「初めての共同作業」ということで丸太をのこぎりで切るというイベントがありました。これもドイツではお約束のようです。途中のこぎりの柄が外れるというハプニングもありましたが、無事に切り終え大きな拍手に包まれたのでした。


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ちびっこはりんごジュースで乾杯















この後はお城のテラスでウェディングケーキのカットが行われ、ティータイムとなりました。用意されていたのは3段重ねのケーキ。真っ白のクリームに覆われたケーキを切ると中には1段目が苺、2段目がチョコ、3段目にはレモンのスポンジケーキが隠れていました。みるからに美味しそうなケーキを二人がみんなにサーブしてくれました。上品であっさりとして、すごく美味しいケーキでした。

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お父さん、お母さん、弟がみんな撮影中
















そのあとガイドさんによるお城の見学が行われ、そのツアーが終わると次はお城での披露宴が始まりました。ここからはガールズナイト、ボーイズナイトで騒いだメンバーたちもやってきて、いわゆる余興もたくさん。弾き語り、寸劇、ゲーム、ビデオ上映、スピーチ、花火・・・いろいろな人がいろいろな趣向をこらしたサプライズを用意していました。

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時代劇のパロディーみたいです。











余興が終わると、あまーい音楽が流れ、みんなの見守る中二人がダンスを踊るひとときがありました。なんとダンスが踊れない彼のために、二人はこっそりダンス教室に通ったそうです。そのあとは老若男女が参加して、みんなでダンスパーティーとなりました。なんだかクラシックなダンスパーティで、日本のクラブとかディスコとは全然違ってびっくり。日本人が珍しいらしくて色んな人がダンスに誘ってくれました。正しいステップなんて踏んだことがないから教えてもらいつつ、気持ちだけは優雅に踊ってまいりました。身長差がかなりあったのでほぼぶらさがってような気もしますが・・・。日本女性のイメージが壊れてないといいです。




最後お約束のブーケトスのあと、(どうも誰がキャッチするか、暗黙の了解があったみたい。)外に出て風船に花火をつけて飛ばし、新婚さんを送り出しました。この日彼女たちはお城に泊まるのです。二人のお部屋のデコレーションも私たちの手で行いました。風船やキャンドル、お菓子や果物、シャンパン、オーナメントやランプ、ネグリジェで、目いっぱい飾りつけました。

この後もさらにパーティーは盛り上がり、結局朝の4時まで続きました。おばあちゃんたちも最後までニコニコうれしそうに参加していて・・・みんな本当にタフです。
近所のホテルへとタクシーで移動し、翌朝のお城での朝食に備え「ちゃんと起きれるかしら・・・」と不安になりつつ眠りにつきました。


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9.10(Sun)

朝は緊張していたからかすっきり目覚め、少し外の散歩までしてしまいました。(二日酔いのみんなの間で「日本人は寝起きが良すぎる」と話題に。)そしてこんどは乗用車に乗り合い、お城での朝食のため再び昨日の会場へ戻ります。5人乗りのフォードのワゴンに6人がなんとか乗り込み、出発しました。
みんなまだまだお酒が残っているのかハイテンションが続いていて、カーラジオから流れるローリングストーンズの「サティスファクション」にあわせて大合唱しながらのドライブでした。

楽しみにしていたお城の朝食は、テラスでのバイキング形式でした。いろんな種類のパンやハム、チーズ、ジャムなどが用意されていて、心ゆくまで楽しめました。


お城からの景色。周りはワイン畑だそうです。













ここで新婚の二人にプレゼントが渡されるのが慣習ということで、私も日本から持って行ったお祝いを渡しました。私には「大きな包丁を」・・・とのリクエストが来たので、ドイツの刃物に負けないものをあげようと、岐阜県関市まで行って見つけてきた模様入りの包丁を贈りました。二人はこれでがんばってお寿司を作るそうです。どんなのができるかな?
日本の食材や日本酒などもいろいろ用意していきましたが、一番ウケたのは、小さなお寿司のマグネットでした・・・。

すてきな朝食の後、ついにパーティーはおひらきとなり、みんなそれぞれ車に乗り込みお祝いのクラクションを目いっぱい鳴らしながら帰って行きました。

私はそのままフィンランドへ移動するため、空港まで車で送っていただきました。
空港へはお父さんが乗せていってくれ、他にヤーナのお兄さん、あと空港が見たいというおばあちゃんが一緒に付いてきてくれました。

ここでお世話になった方たちとも別れを済ませ、フィンランドへと向かいました。
またまた2時間のフライトを終え、空港からヘルシンキの中央駅へ到着したときはもう夜の11時過ぎ、真っ暗のなかタクシーでホテルへと向かい、チェックインを済ませました。

<フィンランド編に続く>


これぞドイツ。ソーセージとジャガイモ。太るから一年に一回しか食べないそうです。


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